さて、いよいよウェブインストーラーを使ったインストール作業に入ります。
インストーラーを実行する前に、あらかじめ Drupal のデータを保存するためのデータベースを用意し、データベース名・ユーザ名・パスワードがわかるようにしておいてください。
では、インストーラーを起動しましょう。
-
まず、Drupal をインストールしたサイトのアドレスへアクセスしてください。
-
アクセスするとインストーラーが自動的に実行され、Choose your preferred language と表示されたインストールに使用する言語を設定する画面が現れます。
ここで Japanese を選択し、Save configuration ボタンを押して次に進んでください。
「データベースの設定」画面に移りました。
-
ここで事前に用意しておいたデータベース名・ユーザ名・パスワードの3つを、それぞれのフィールドに入力します。 また、利用できる複数のデータベースタイプが検出された場合、それらの選択肢が現れますので任意のタイプを指定してください。
-
「高度なオプション」の各項目への入力は、インストールする環境によっては必要となる場合があります。 各項目の説明をよく読み、必要に応じて設定してください。
-
プレフィクス(データベーステーブル名の先頭に付加する文字列)を指定する場合、drupal_ のような単純なものを避け drupal_qwerty123_のように推測しにくいものにしておくと、データベースに対するセキュリティ上の安全性が若干ながら高まります。
-
各項目の入力が終わったら、画面の一番下にある「設定の保存」ボタンを押してください。
ボタンを押した後、数秒~数十秒間は画面に変化がありませんが、裏では Drupal が一所懸命にデータベースの設定をしていますので、そのまましばらくお待ちください。
特に問題がなければ「インストールの完了」画面に移ります。
あまりにもあっけなく完了したため少々拍子抜けしたかもしれませんが、これでインストールは完了です。
-
ここで /sites/default/settings.php の書き込み権限を取り除くようにメッセージが表示されている場合、指示に従ってパーミッションを 0644 などの読み込み専用権限に変更してください。 また、 install.php ファイルと profiles ディレクトリは、もはや不要ですので、ついでに削除しておくとよいでしょう。
-
入力されたデータに誤りがあったり、データベース操作に対する特定の権限が無い場合など、何らかの問題が発生した場合には元の画面にエラーメッセージが追加表示されます。 その際には適宜、メッセージを参考に原因を取り除き、再度「設定の保存」ボタンを押してください。
「コマンド LOCK(またはUNLOCK) TABLES xxxxxx で MySQL データベースサーバのテスト用テーブルのロック(またはロック解除)を試みましたが失敗しました。」とエラーが表示される場合、データベース操作に必要な一部の権限が与えられていないことを意味します。 その際には、ホスティングプロバイダやサーバ管理者に相談し、必要な権限を与えてもらう必要があります。以下の画像はエラーがあった場合の例です。
インストールが完了したら、まず第一に「最初のアカウント」を作成します。
「最初のアカウント」はユーザ ID が 1 となり、サイト全体のあらゆる管理権限を持つ管理者専用アカウントとなります。
-
まず、インストール完了の画面にある「あなたの新しいサイト」のリンクをクリックして、サイトのフロントページへ移動してください。
-
フロントページに移動したら、アカウントを作成するために create the first account または Create new account と書かれたリンクをクリックしてください。
ユーザ登録画面に移りました。
-
ここで Username フィールドに好みの管理者用ユーザ名を、E-mail address フィールドに自身のメールアドレスを入力し、Create new account と書かれたボタンを押してください。
管理者専用アカウントが作成され、アカウント情報のページに移りました。
- アカウントが作成されると、アカウント情報のメールが登録されたメールアドレス宛に送信されるのと同時に、以下のように画面にもパスワードが表示されます。 このパスワードは非常に重要ですのでメール不達などの予期せぬアクシデントに備え、必ずパスワードを書き留めておくようにしましょう。
-
あるいは、この画面で自分の好きなパスワードに変更してしまうこともできます。 好みに応じたパスワード管理をしてください。
ここまで来れば、管理者としてサイトのさまざまな設定を行うことができます。
しかし、すべてのインターフェイスは英語のままですので、筆者と同様に英語が不得手な方は設定もままならないことでしょう。 ですから、まずはインターフェイスの日本語化を行い、さまざまな設定は後回しにすることにしましょう。
また、ここで日本語化を行うことによってファイルのアップロードが正常に行えるかどうかのチェックにもなり、問題がある場合でも早期に解決しやすいという利点があります。 もし、この先の作業中に何らかの問題が発生した場合、類似した事例がフォーラムにいくつかありますので、それらを参考に解決してください。
-
では、まず、 Administer と書かれたリンクをクリックしてください。
-
続いて Site configuration と書かれたリンクをクリックしてメニューを展開し、さらに Localization と書かれたリンクをクリックしてください。
-
Localization のページに移ったら Import と書かれたリンクをクリックしてください。
Import のページに移りました。
このページで日本語翻訳ファイルから日本語の翻訳文字列を読み込み、データベースに保存します。
-
まず、事前にローカルディレクトリに解凍しておいた公式日本語リソースキットの local ディレクトリにある、ja.po というファイルへのフルパスを、Langage file: フィールドに入力してください。 このとき、参照... ボタンを利用すると便利です。
-
続いて Import into: リストで Japanese (日本語) を選択してください。
-
さらに Mode: のラジオボタンで Strings in the... を選択したのちに Import と書かれたボタンを押してください。
クリック後、数十秒程度は同じ画面のままですが、裏では Drupal が一所懸命に翻訳文字列をデータベースに登録していますので、しばらく遠くを見るなどして眼を休めておくとよいでしょう。
これで日本語翻訳ファイルのインポートは完了です。
特に問題がなければ、一番下に ja と書かれた欄が追加されているはずです。
画面が切り替わり、すべて日本語で表示されるようになりました。
以上でインストールから日本語化までは完了です。
この後すぐに設定やコンテンツの作成を開始してもよいのですが、その前にまず、管理セクションにあるヘルプを一通り読み Drupal 5 の機能や設定に関する知識を身につけることをお勧めします。
また、繰り返しになりますが「Drupal 5 インストール - ステップ 1」での 《 おまじない 》 に関して、できるだけご報告いただけますようお願いいたします。
おつかれさまでした。