Drupal 4.7.0 正式版がリリースされました

投稿者: webmaster 投稿日時: 2006-05-01 (月) 20:01   | |
日本ではGWの真っ只中、前回のRC4リリースから3日と経たずに 4.7.0 正式版のリリースとなりました。
リリース日を意識するあまりに、いまだに多くのバグを残しつつ見切り発車した感は強いものの、ともあれ、待ち焦がれていた Drupal ファンにとっては待望のリリースとなったことでしょう。
なお、このバージョンに対応した邦訳ファイルは、現在鋭意作成中につき、近日中に公開させていただきます。
(05/09 追記 4.7.0 用の日本語版 update.php を公開しました。

以下は、先日ご結婚されたばかりの Dries 氏によるリリース発表のアバウトな翻訳です。

1年以上にも及ぶ長い開発期間を経て、私たちは Drupal 4.7.0 を世界にリリースをする準備が整いました。
5以上の歳月……{13回に及ぶメジャーリリース、30社以上のサービス提供会社とそこで雇用されている100人以上のDrupalのプロ、300種類以上のサードパーティ製モジュール、そしてゆうに55,000を超えるサイトでの運用実績}……の後、ついに Drupal 4.7.0 がここにあり、しかもこれはすごいです!

Drupal はオープンソースのコンテンツマネージメントプラットホームです。 強力な機能の融合を備え、 Tim Berners-Lee のような個人のブログをはじめ、 Zimmer Twins のようなインタラクティブサイト、 TWIT.tv のようなポッドキャストサイト、 SpreadFireFox.com のようなコミュニティ主導のサイト、 Terminus 1525 のようなアーティストのコミュニティ、さらには TheOnion.com のような大きなメディアサイトや、NASA のサイトにさえ及ぶ、多岐にわたるバラエティ豊かなウェブサイトを Drupal はサポートすることができます。

2005年は Drupal コミュニティにとって爆発的な年でした。 ページビューやダウンロード、そしてユーザ数の点から見て、Drupal.org の使用量は、おおよそ3倍に膨れ上がりました。 そして Drupal 4.7.0 のリリースにあたり、この新たなエネルギーが驚くべきペースでプラットホームの開発を推進させる機動力となるのを、私たちは目の当たりにしています。 この最新のリリースでは、私たちの以前の記録(Drupal 4.6 での 50 人の開発者による 523 のコミット)のおおよそ3倍にあたる1500を超えるパッチと共に、338人を超える貢献者がありました。 これらの新たな貢献は、主要なユーザビリティの改善や、新しいDrupalコアの機能性、また、より大きな柔軟性とパワーをテーマ作成者と拡張モジュールなどの開発者に提供する、Drupal開発フレームワークの拡張に見られます。

ダウンロード

http://ftp.osuosl.org/pub/drupal/files/projects/drupal-4.7.0.tar.gz

新機能や改良点

Drupal 4.7.0 には以下の改良点があります:

使い勝手の改良点

  • 全モジュールのヘルプドキュメントの更新: すべてのコアモジュールのドキュメントは、Drupalドキュメンテーションチームによって作成された最新のドキュメントへ更新されました。
  • オートコンプリートフィールド (AJAX): オートコンプリートフォームがサポートされました。
  • 投稿フォームでの乱雑さを削減 (JS): 投稿フォームでの様々な付加的な入力項目を折りたためるようにし、インターフェイスをすっきりとさせました。
  • ファイルアップロードの簡易化 (AJAX): ファイルのアップロードは、もはや朝飯前というほどに容易です。
  • モジュールのインストールとアップグレードの簡易化: モジュールを手作業でインストールやアップグレードをする代わりに、ただファイルをモジュールディレクトリへコピーするだけで、残りはDrupalが自動的に処理してくれるようになりました。
  • パスワード再発行処理の改善: ユーザはランダムに生成されたパスワードの代わりに、一時的にログインできるリンクをメールで受け取り、そのリンクからパスワードを変更するように改善されました。
  • 一斉コメント操作機能の追加: ただちに多数のコメントを削除したり、状態を変更させることが容易くなりました。
  • メニュー項目作成の簡易化: ページの編集フォームから即座に、ナビゲーションメニューへページを追加できるようになりました。
  • 改善された設定ページの組織化: いくつかの設定ページは、見つけやすく管理がしやすいように再編成されました。
  • より親切になったデータベースのエラー画面: データベースの接続エラーに関する情報がより有益になり、理解しやすくなりました。
  • 再設計され分かり易くなったアップデートスクリプト: 更新に際して、分かり易く適切な指示を出すようになりました。

新機能

  • 多彩なブロック領域: もはやブロックの配置場所が2ヶ所に制限されることはなくなり、より多くの場所へ配置できるようになりました。
  • メンテナンス時のオフライン設定: サイトメンテナンスのためにサービスを停止する際、訪問者へ親切な通知を表示することが簡単にできるようになりました。
  • フリータギングのサポート: 分類のためのタグ付けが、気ままにできるようになりました。
  • サイト規模でのコンタクトフォーム: サイト訪問者からのフィードバックを容易に集めることができる、コンタクトフォームページが使えるようになりました。
  • 著者(投稿者)情報ブロック: 投稿されたコンテンツと同期する、投稿者情報を表示するブロックが用意されました。
  • 公開・非公開プロフィール欄 プロフィールのフィールドごとに、公開・非公開を指定できるようになりました。
  • IPやホスト名毎のアクセス禁止 IPやホスト名ごとにアクセスを禁止することができるようになりました。 さようなら、荒らしの皆さん!
  • アグリゲータがAtomをサポート: Bloggerによって作成されたようなAtom形式のフィードが、ついに収集できるようになりました。
  • アグリゲータによるRSSフィードの生成: 他のサイトから集めたフィードを、さらに別のサイトがそれを集めるといったことができるようになりました。これにより、Drupalを使ったフィードの集積サイトの構築が容易になりました。
  • RSSフィードの設定: サイトのRSSフィードで配信するコンテンツの範囲(タイトルのみ、タイトルと抜粋など)と、項目数を設定できるようになりました。
  • 改善された検索インデックス: 検索モジュールの索引作成処理は、より賢く強固になりました。
  • 高度な検索操作: フレーズでの検索や、コンテンツタイプの指定など、より高度な検索ができるようになりました。
  • カスタム検索結果ランキング: キーワードの適合度、投稿の日付、コメント数、参照数などに応じて、検索結果に優先順位をつけられるようになりました。

開発者向け

  • 新しいフォームAPI: 拡張や、どんなフォームでもテーマによる変更ができるように、フォームAPIは変更可能なようにリファクトされました。
  • PHPTemplateをコアへ標準装備: PHPTemplateテーマエンジンがコアでの標準として追加され、Xtemplateエンジンは撤廃されました。また、Pushbutton と Bluemarine テーマは PHPTemplateへ移植されました。
  • リビジョンの独自テーブル使用: リビジョンは、ノードテーブルに格納される代わりに、ようやく独自のテーブルへ格納されるように移動されました。
  • Update.phpの拡張モジュールへのサポート: サードパーティによる拡張モジュールが、Drupalのメインアップグレードスクリプトから更新可能になりました。
  • 新しいXML-RPCライブラリ: 古いXML-RPCライブラリはセキュリティ上の理由などから破棄され、新しい別のライブラリへ置き換えられました。
  • ルーズなキャッシュオプション: たくさんの投稿が行われるサイトでの、Drupalのパフォーマンスの向上が見込める「ルーズなキャッシュ」オプションが利用できるようになりました。
  • パスエイリアシング(URLエイリアス)のパフォーマンスの向上: 特に多数のエイリアスを使う場合に、パスエイリアシングのパフォーマンスが著しく向上しました。
  • ページ生成時間の記録: サイトでの各ページの生成に要した時間を、簡単に追跡調査できるようになりました。
  • ユニコード文字列処理APIの改善: コアにおける国際化のサポートが改善されました。
  • マルチバイト文字列のサポート: 完全にユニコードをサポートするために、PHPのマルチバイト文字列関数(mbstring)拡張モジュールがサポートされました。
  • MySQLiのサポート: PHP 5.xでの 'mysqli' 拡張モジュールがサポートされました。
  • PL/pgSQLへの依存の撤廃: もはや、PostgreSQLのサポートをPL/pgSQL言語に依存することは撤廃されました。これにより、今までよりもPostgreSQLでの実行が容易になりました。

開発者の皆さまへ: 寄贈していただいた4.6.x以前のモジュールを4.7.0で作動させるには、移植したのちにCVSで適切にタグ付けされる必要があります。 モジュールを移植する方法を学習するには、開発者ドキュメントをお読みください。 また、Drupal 4.7.0 には未だに多くのバグが存在していますので、もし出来ることがあればご協力ください。

インストールとアップグレード

どのようにインストールやアップグレードを行うかは、インストール方法の説明を調べたり、 update.php スクリプトを実行して、その指示に従ってください。

サポートが必要な場合、support page で調べるか、installation problems forumupgrade problems forum で、他の人の体験談などを参照してください。

Drupal 4.6 以前のバージョンからのアップグレード

  • すでに設置済みのものを最も円滑に移行するためには、まず最初に Drupal 4.6 にアップグレードすることを推奨します。
  • さらに、アップグレード処理を始める前にサードパーティ製のモジュールやテーマをすべて無効化し、アップグレード終了後に 4.7.0 に対応したものと置き換えることを推奨します。ただし、すべてのサードパーティ製モジュールやテーマが、4.7.0 で動作するように更新されたわけではないことに留意してください。

Drupal 4.7.0 RC版 からのアップグレード

  • すべてを新しいソースファイルで上書きし、アップグレードスクリプトを実行してください。