Drupal 6.0 正式版がリリース

投稿者: Takafumi 投稿日時: 2008-02-14 (木) 00:26   | |

本日、Drupal 6.0 正式版がリリースされました。
以下、Gabor Hojtsy 氏によるリリース発表(邦訳:Takafumi)です。

Drupal 6.0 リリース

開発から1年、私たちは世界に向けて Drupal 6.0 をリリースする準備が整いました。 Drupal コミュニティの精力的な作業のおかげで、1,600 を超える問題が Drupal 6.0 リリースサイクルの間に解決されました。 これらの変更は、Drupal 6 の主要なユーザビリティの改良、セキュリティとメンテナンス性の向上、より親切なインストーラ、開発フレームワークの拡張など、随所にはっきりと表れています。 さらに、バグ修正から機能リクエストまで、これらの問題はテーマ作成者や開発者に柔軟性とパワーを届けるという、Drupal プロジェクトの継続的な公約を遂行します。

現在では、Warner Brothers RecordsThe New York ObserverFast CompanyAmnesty Internationalのホームページや、SonyBMGForbesHarvard Universityによるプロジェクトサイト、さらに多くのサイトが Drupal によって稼働しています。 Drupal は個人ブログの作成(Tim Berners-Lee)、ポッドキャストの配信(TWIT.tv)、オンラインコミュニティの接続(SpreadFireFox.com)、アーティスト共同体の形成(Terminus 1525)、大衆への情報提供(The Onion)など、広範囲に使用できます。

What's new

Drupal 6.0 リリースには、最初のクリックから目に見えるいくつかと、目には見えないその他の、多くの改良が含まれています。 クイックビデオツアーのために、Greg Knaddison の"New features in Drupal 6.0 screencast"や、その他のスクリーンキャスト以下にリンクされた1つをチェックしてください。 完全な変更の一覧はあまりにも長いのでここに記載できませんが、私たちが Drupal 6 にワクワクするほんの一握りの理由を紹介しましょう。

これまでの Drupal で導入が最も簡単なバージョン

スムーズな新しいインストーラは、わずかな時間でウェブプロジェクトを稼働させるでしょう。 余った時間で新しく直感的なドラッグ&ドロップインターフェイスを楽しんでください。

素早く簡単なセットアップ
新しいインストーラは処理を通じて素早く案内するので、Drupal のインストールは今や楽勝です。 さらにインストーラ内から Drupal インターフェイスの翻訳をインポートするので、最初から自分の言語で Drupal を楽しむことができます。 あなたはわずかな時間で投稿し始めているでしょう! Addison Berry によるスクリーンキャストをチェックしてください。screenshot: installer
ドラッグ&ドロップによる管理
サイトのメニューの作成と管理にドラッグ&ドロップを使ってください。 ページのコンテンツの周りにブロックを移動したり、アウトライン内でページをドラッグすることにより直感的にブックを整理できます。 ドラッグ&ドロップインターフェイスはメニュー項目、フォーラム、タクソノミーターム、アップロードファイル、入力書式、プロフィールフィールド、その他の場所で利用できます。screenshot: drag-and-drop
多言語翻訳
容易なインターフェイスを通じて投稿を異なる言語に翻訳してください。 Drupal はカスタムURL、ユーザ設定、ブラウザの優先言語に基づいてインターフェイス用の言語を自動的に選びます。 「左から右」と「右から左」の言語対応がはじめからすぐに利用できます。 Michael FGreg Knaddison によるスクリーンキャストをチェックしてください。screenshot: right-to-left language support
改善された多言語インターフェイス
新しい言語の追加、モジュールのインストール、テーマの有効化の際、自動的に翻訳がインポートされます。
素早いインターフェイス翻訳
オプションの localization client モジュールをインストールすると、サイトをブラウズしながら Drupal インターフェイスの翻訳ができます。

素晴らしい新たなコアモジュール

こぎれいですらりとしたコア Drupal ディストリビューションには優れた新しい機能が含まれています。

アクションとトリガ
カスタムワークフローが必要ですか? 投稿が作成された際にカスタムメールを送信したり、投稿の公開の仕方を制御したいですか? 新しく強力な「アクション」機能を使用すると、わずか数クリックでそれらの処理を自動化できます。 プログラミング知識は必要ありません! アクションは投稿、ユーザ、コメント、その他で利用できます。screenshot: actions
OpenID でサインイン
logo OpenIDOpenID のサポートが内蔵され、訪問者がサイトのメンバーになるのをさらに容易にします。 OpenID はインターネット中で1つのデジタルアイデンティティを使用する、無料で簡単な方法です。 OpenID で、面倒なオンライン事務手続きを忘れ、すべてのお気に入りウェブサイトにログインしてください。
Update status(更新状況)モジュール
新しいバージョンやセキュリティ修正が入手できるときに気を配ってください。 Drupal、利用中のモジュールやテーマの新しいバージョンを知らせ続けるために、Update status モジュールは drupal.org と絶えず連絡を取り合います。screenshot: update status module

テーマ作り: これが今まで容易ではありませんでした……

サイトのルック&フィールのカスタマイズがより簡単に、と同時に強力に、さらに柔軟になりました。

CSS のみのテーマ作り
PHP コードを書かずに、単純なテーマの .info ファイルで領域や依存関係・機能を定義してください。 スリムな CSS のみでのテーマを可能にします。
Theme developer(テーマ開発者)モジュール
Drupal 6 は Theme Developer モジュール(別途ダウンロード)を含む、テーマ制作者用の新しいツールをサポートします。 これは Firebug 相当ですが Drupal のテーマ作り用であり、テーマ作りのワークフローを大いに強化するでしょう。Moshe Weitzman によるスクリーンキャストをチェックしてください。screenshot: theme developer module
テーマのカスタマイズ
どのように見えるかを変更したいですか? ほとんどすべてのテーマ適用可能なコンテンツは、シンプルな HTML で書かれた別個のテンプレートファイルを使用しますので、単にテンプレートを自分用のテーマディレクトリにコピーし、望むように編集してください。 コーディングはありません - 面倒もありません。Earl Miles によるスクリーンキャストを見てください。screenshot: theming tpl files
強化された前処理
前処理機能はテーマ作成者を、テーマの PHP コード(template.php ファイル)の保守から解放します。 テーマは以前と同じように柔軟なまま、改善と包括的なドキュメントでより使いやすくなりました。
統一されたアプローチ
Drupal 6 は JavaScript によって提供されたインターフェイス要素に、テーマ適用のサポートと自動翻訳機能を拡張します。
最新の jQuery
Drupal 5 のリリースから Drupal は、インターフェイスの拡張と Ajax 対話を実現するために、強力な JavaScript ライブラリ jQuery を導入しました。 Drupal 6 は jQuery を使用したさらにより豊かなユーザ体験を提供するために、この伝統を継続します。 Drupal 6 で jQuery バージョン 1.2.3 が含まれます。

これまでで最も安全な Drupal リリース

重要な Update status モジュールに始まり、サイトとユーザを保護するために多くのツールが利用できます。

私たちが援護します!
Drupal のセキュリティチームは、あなたのサイトの安全性を保つのを手伝います。 寄与されたプロジェクトの作者とコア Drupal コードのコミッターは密接に協力し、必要に応じて調整されたセキュリティリリースが公開されます。 コアの Update status モジュールと、メールによるセキュリティアナウンスの定期購読で、常にいち早く新しいセキュリティアップデートについて知ることができます。
パスワード強度のチェック
パスワードの強度について瞬時にフィードバックを得てください。screenshot: password strength feedback
グラニュラー(顆粒状の)パーミッション
ロールベースのパーミッションがいっそう洗練されました。 容易く精密にユーザの特権を管理してください。
安全になった PHP 書式
「PHP 入力書式」はデフォルトで有効なのではなく、選択式のコアモジュールになりました。 あなたにとってより安全です。

パフォーマンスとメンテナンス

素晴らしい新機能と改善点でさえ、私たちはまだパフォーマンスを最適化しています。 各ページではより少ないコードが読み込まれるため、同じメモリ制限内でより多くのモジュールが利用できるようになります。

最適化されたコード
Drupal 6 では大部分のコアモジュールをより小さな部品に分割し、必要な分だけが読み込まれるようになり、ページあたりのコード量が少なくなりました。 JavaScript の凝集とブロックレベルのキャッシングは、承認ユーザ・匿名ユーザ双方のパフォーマンスをさらに向上させます。
スケーラビリティオプション
大きなサイトで Squid や Pound のようなリバースプロキシの後ろで稼働する際にも、Drupal 6 は適切に機能します。
新しいメニューシステム
Drupal のメニューシステムは、今までよりいっそう強力で効率的なようにゼロから書き直されました。
より良いファイル処理
ファイルは投稿ではなくユーザに合わせられるようになりました。 また、ファイルサイズ・拡張子・解像度をチェックする、再利用可能な確認機能が利用できます。
拡張されたロギング
独自のエンタープライズモニタリングツールを使用してサイトイベントをモニタできるように、データベースか OS レベルのロギングを選択できるようになりました。 Drupal のモニタリングツールは RFC 3164 のガイドラインに準拠します。
スキーマ API
Drupal 6 のスキーマ API は、コアと寄与されたモジュールの MySQL 以外のデータベースでの互換性を改善し、データテーブルの作成と保守に豊富なサポートを提供します。
バッチ API
バッチ API で時間のかかる操作を行ってください。 自動的なプログレスバーは複数の HTTP リクエストを通じて、バックグラウンドで実行されているタスクをモニタします。
コマンドラインからのスクリプト実行
drupal.sh スクリプトを使用してコマンドラインから容易に Drupal コードを実行してください。

些細なことですが……

多くの小さな改良があなたの Drupal 体験を高めます。

より良い投票
投票オプションの追加と管理が素早く行えます。
フォーラムの改善
投票、クイズフォーム、その他のいかなるコンテンツタイプでもフォーラムに含められます。 フォーラムモデレータ権を与えるために、より細かなパーミッションを使用できます。
容易なパスエイリアス管理
強力なフィルタツールで素早くパスエイリアスを見つけてください。
メール通知
ユーザが承認・ブロック・削除された際に管理者にメールを送信できます。
より良い匿名ユーザのコメント
Drupal 6 は匿名投稿者の連絡先詳細を覚えておき、次のコメント時にそれらを自動的に記入します。
新しいティーザー処理
新しい対話型のティーザーツールで素早く簡単に長い文章を切り分けられます。 投稿ごとにティーザー(本文の一部)か別個の概要(本文とは別)を持たせられるようになりました。
スティッキーテーブルヘッダ
見ているものが常にわかります。 ページを上下に移動してもテーブルヘッダが自動的にスクロールします。
カスタム日付表示形式
カスタム日付表示形式で的確な日付表示を制御できます。
プリティな署名
ユーザの署名は任意になり、テーマを適用できるようになりました。

メンテナンスリリース

Drupal 6 ブランチは問題点のキューのフィードバックに基づき、Dries Buytaert の助けを借り Gabor Hojtsy によって保守されます。 最初のメンテナンスリリースは 6.1 になるでしょう。 もはや Drupal 4.7 ブランチは保守されないことに注意し、Drupal 5 か 6 に切り替えることを強く勧めます。

インストールとアップグレード

インストールの説明は Drupal 6.0 のルートディレクトリにある "INSTALL.txt" を参照してください。 手順をざっと見たい場合は Addison Berry による videocast about installing Drupal 6.0 を参照してください。

アップグレードの説明は Drupal 6.0 のルートディレクトリにある "UPGRADE.txt" を参照してください。 手順をざっと見たい場合は Greg Knaddison による videocast about upgrading to Drupal 6.0 を参照してください。

Doug Green によって保守される寄与されたモジュール Coder は、converting your Drupal 5 modules to work with Drupal 6 の自動化された支援を提供します。

サポートオプションは support page を参照してください。 質問や他のユーザの体験をレビューするには installation problemsupgrade problems のフォーラムを訪問してください。

Drupal 4.7 以前からのアップグレード

  • Drupal 6 は 5.x からのアップグレードをサポートしています。 そのため、はじめに Drupal 5 の最新版までアップグレードし、続いて Drupal 6 にアップグレードしてください。

Upgrading from Drupal 5.x(※ 別途日本語ドキュメントを用意するため翻訳は割愛)

  • Ensure that you have Drupal 6 versions of all of your contributed modules and themes, and that you have reviewed and updated your site's custom code (if any).
  • When upgrading, always save backups of your original files and database.
  • Disable contributed themes and modules before starting the upgrade process. Contributed modules and themes may be upgraded after your core upgrade is complete.
  • Because some modules may have been renamed or removed within the Drupal core, you should not extract Drupal 6.0 on top of your existing installation. Instead, start with a fresh copy of Drupal and then add your custom modules, themes and configuration file.
  • If you are using the Update status contributed module for Drupal 5.x, you are encouraged to both disable and uninstall the module before upgrading to Drupal 6.0. Also, some of the advanced features of the contributed version of Update status were not moved into the Update status module included with Drupal core, and can be found in the Update status advanced settings contributed module for Drupal 6.x.
  • In Drupal 6, translation files are now spread across a set of small files, and distributed in a package (since importing translations from one large file did not work on some hosts). To import all new translation files automatically, uncompress the translation files into the Drupal root and use the Reimport tab (under Import page in the Translate interface administration section) provided by the contributed Localization client module. The Localization client module provides a number of useful features for managing and translating a multilingual site. Drupal 6 versions (when available) of other contributed modules, including i18n and localizer, also provide additional features that complement or complete the Drupal 6 multilingual feature set.

Drupal 6.0 RC 版からのアップグレード

  • 既存のインストレーションに新しいものを上書きし、アップグレードスクリプトを実行してください。

補注(※ 上級者向け情報のため翻訳は割愛)

  • Sites which deploy their Drupal installations by directly checking out code from CVS will need to install the CVS deploy contributed module for Drupal 6.x for the Update status module in 6.x core to work properly.