以下では、Drupal 5.x から Drupal 6.x へのアップグレード手順を説明しています。
すでに 5.x をインストールされている方が対象となりますので、画像による詳細な説明は省いていますが、ご了承ください。
なお、以下の順番については、全体的な流れさえ間違えなければ、多少前後しても問題ない箇所もあります。
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はじめに、アップグレードに必要なファイルを用意します。
- Drupal 日本語ディストリビューションのみ、あるいは Drupal コアパッケージと公式日本語リソースキットの、それぞれ最新のアーカイブファイルをダウンロードします。
Drupal 日本語ディストリビューションは、Drupal コアパッケージと日本語リソースキットが同梱され、より簡単にアップグレードができるのでお勧めです。 - 同様に、現在利用している拡張モジュールやテーマの Drupal 6.x に対応したものがリリースされているかどうかを確認し、ある場合はそれらもダウンロードしておくとよいでしょう。
- Drupal 日本語ディストリビューションのみ、あるいは Drupal コアパッケージと公式日本語リソースキットの、それぞれ最新のアーカイブファイルをダウンロードします。
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アップグレード前に、サイトの全ファイルとデータベースのバックアップを取ります。
これは必須ではありませんが、いわゆる「転ばぬ先の杖」ですので面倒がらずにやっておくことをお勧めします。 -
同様に、以下のファイルやディレクトをバックアップします。
こちらは必須ですので、必ず実行してください。- sites ディレクトリ以下のすべて
- files ディレクトリ以下のすべて
- 独自に変更を加えている場合は .htaccess と robots.txt
- その他、独自に作成したディレクトリやファイル
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管理者としてログインし、
管理セクション >> サイトの環境設定 >> サイトのメンテナンス (admin/settings/site-maintenance)
で「サイトの状態」をオフラインに設定します。
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コアに含まれない全ての拡張モジュールを
管理セクション >> サイトの構築 >> モジュール (admin/build/modules)
で無効化します。
Update status モジュールを利用していた場合は、無効化だけでなく、アンインストールも行うことが推奨されています。 -
デフォルトテーマを
管理セクション >> サイトの構築 >> テーマ (admin/build/themes)
で「bluemarine」に変更します。
また、コアに含まれないすべてのテーマを無効化します。 -
Drupal 5.x の全てのディレクトリとファイルを削除します。
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Drupal 6.x のアーカイブを展開するか、ローカルに事前に展開したものをアップロードします。
このとき、scripts ディレクトリや、install.php、不要な *.txt ファイルは削除しても構いません。 -
同様に「公式日本語リソースキットパッケージ」を、Drupal のルートディレクトリに上書きで展開するか、ローカルで事前に展開したものを階層構造を保ったまま、Drupal のルートディレクトリにアップロードします。
このとき、update.php は日本語版で上書きされます。
profiles ディレクトリはインストール時にのみ必要なので、削除しても構いません。 -
事前にバックアップを取った sites と files ディレクトリを書き戻します。
また、.htaccess と robots.txt などがある場合は同様に書き戻します。
なお、.htaccess は若干の修正が行われていますので、後ほど Drupal 6.x に付属しているものとマージするとよいでしょう。 -
update.php を実行します。
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Drupal 6.x に対応した拡張モジュールやテーマをインストールします。
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拡張モジュールをインストールした場合は、再度 update.php を実行します。
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日本語翻訳文字列をインポートします。
インポートには以下のいくつかの方法がありますので、好みの方法で行ってください。-
方法その1
Administer >> Site configuration >> Languages (admin/settings/language)
で Japanese を一旦削除してから、
Administer >> Site configuration >> Languages >> Add language (admin/settings/language/add)
で Japanese(日本語) を再度追加する。
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方法その2
Localization client モジュールをインストールし、Administer >> Site building >> Translate interface >> Import >> Reimport package (admin/build/translate/import)
で Japanese を再インポートする。
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方法その3
手作業でインポートする。(お勧めしませんので説明は割愛します)
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拡張モジュールや、デフォルトテーマの設定を行います。
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「サイトの状態」を
管理セクション >> サイトの環境設定 >> サイトメンテナンス (admin/settings/site-maintenance)
で、オンラインに設定します。
以上でアップグレードは完了です。
おつかれさまでした。